地域の話題
小園地域の話題やこぼれ話を
お知らせするコーナーです。
歴史を感じさせる甘茶
小園地蔵堂「花まつり」
平成31年4月8日(月)
  雨上がりでちょっと肌寒かった小園地蔵堂の「花まつり」でしたが、多くの方が参拝に訪れておりました。

 小園はやし保存会の太鼓の音が響き渡る中、地域の方々に守り続けられている「花まつり」には地元をはじめ、座間市や相模原市、太極拳グループなど131名が参拝されました。

 毎年4月8日に開催される「花まつり」はお釈迦様の誕生仏に甘茶をかけて、誕生をお祝いする行事です。
 午後になると小園史跡巡りツワー「小園地蔵堂花まつりと崋山・お銀さまを訪ねて」(主催:綾瀬市史跡ガイドボランティアの会)の皆さんが参拝に来られ、小園地蔵堂の経歴や本尊、子釈迦様、まわり地蔵等の由来に耳を傾けておりました。参拝者からは「優しい顔(仏像等)をしていますね。小園の歴史を感じる。これからも大切に守ってあげましょう。」などの声が聞こえてきました。

 小園地蔵堂保存会代表の斉藤さんは「本日、皆さんに飲んでいただいている甘茶はアマチャヅルの葉を蒸してもみ、乾燥したものを煎じた自然の飲み物(岩手県産)で、飲み終えた後の甘みがとても強いです。参加者が昨年より増えており、少しでも参拝者の皆様に地蔵堂の事が正しくお伝えしたいので、パンフレットをお配りし、説明をしています。本尊をはじめ安置している厨子等が老朽化しています。特に厨子は、前に傾きつつあり、早期の修理が望まれますが資金が足りません。地域の皆さんの協力を得て修理し、大切な文化遺産を次の世代に引き継ぎたい。」と語っておりました。


小園地蔵堂とは

小園地蔵堂

 正式名称は東光山延命寺で、相模国分寺の末寺として建てられた物です。相模国分寺の隠居の僧が住んだと伝えられています。約1200年前に建立されたものと思われます。現在の地蔵堂は昭和47年に老朽化改築されたものです。(過去:江戸時代初期再興、明治時代に焼損再建)
 
地蔵菩薩坐像(本尊)

 鎌倉後期から室町初期(約600年前)作成されました。本尊が納められている厨子は、江戸時代3代将軍の母崇源院≠謔闃進されました。(約400年前)、本尊は綾瀬市の指定文化財です。
 
釈迦涅槃像(小園の寝釈迦様)

 江戸中期の作で、当時の僧が霊夢によって、東京・芝の増上寺より、奉遷(移された)されました。(250年前)
 
地蔵菩薩立像(まわり地蔵)

 病死した旅の六部が置いていったものと伝承がある。通称「まわり地蔵」といっている。かつては、上早川地区と小園の各戸を順次廻し、一晩か二晩泊めて置き祈願供養をしたといいます。厨子の横には子供が丈夫に育つように願いを込め各戸の手作りの人形が吊るされています。
六部(ろくぶ)=諸国霊場を巡礼する者
 
いぼとり地蔵

 子育て地蔵として信者の崇敬を受け、赤ん坊が育つとよだれ掛けを上げてお地蔵様に感謝の意を奉げた。
 他の功徳として、いぼとり地蔵として知られています。小さな祠の前に石があるが、その石で、いぼをこするといぼが取れるという伝えがある。いぼが取れると違う石をつけ、お地蔵様にお礼参りをする。(戦前には、丸い石がたくさん置かれていたようです)

  親睦と交流を深め、大切な文化遺産を守っていきましょう!



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