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空母艦載機移駐後の厚木基地について!
綾瀬市基地問題講演会
平成30年1月20日(土)


 1月20日、綾瀬市役所で市民など約130人が参加して基地問題講演会が開催されました。

 南関東防衛局企画部長の鋤先幸浩さんは、空母艦載機部隊が岩国基地へ移駐後の状況などについて、次に海上自衛隊第4航空群司令部首席幕僚の今泉一郎さんは、厚木基地を使用状況などについて、講演がありました。身近な課題であり、参加者は真剣に聞き入っておりました。

  

【講演模様】
 厚木基地は、綾瀬市と大和市にまたがり、海上自衛隊とアメリカ海軍が共同で使用している軍事基地で、県内で唯一の固定翼ジェット機が離着陸できる飛行場です。

 米海軍は空母ロナルド・レーガンに搭載されている艦載機など、第5空母航空団(構成:F/A-18、EA-6B、E-2C、C-2航空機)が使用しております。

 厚木基地は周辺人口の増加と米海軍戦闘機が飛行することから、騒音が問題視されております。特に昭和57年(1982年)からNLP(夜間連続離着陸訓練)が開始されると騒音は一層激化しました。その後、平成5年に世界規模で米軍再編が行われ、在日米軍も見直され、NLPは硫黄島へ、第5空母航空団は平成26年までに岩国基地へ移駐することとなりました。しかし、受け入れ態勢の遅れなどのため、平成29年8月から平成30年5月にずれ込みました。移駐後も海上自衛隊と米軍のヘリコプター部隊が引き続き使用いたします。

 厚木基地の離発着状況と騒音状況は次の通りです。(調査:平成28年、天台小学校)
離発着回数 空母入港時:2243回/月 空母出航時:1066回/月
航空機騒音 空母入港時:59.7db平均 空母出航時:52.5db平均
移駐後は空母出航時の利用状況と同様となり、航空機騒音も軽減されます。これに伴い、防音工事の見直しも検討されることになります。

  海上自衛隊は航空部隊の司令部をはじめ、航空集団直轄の第4航空群、第51航空隊、第61航空隊及び航空管制隊が所在し、航空機のシステム管理に欠かせない航空プログラム開発隊等、海上航空部隊にとって非常に重要な部隊が集中しています。
第4航空群は、硫黄島及び南鳥島などの離島を管理するため、「排他的経済水域の確保(半径約370km)」、「南東航路帯の防衛」などを行っております。
また、災害発生時には航空機を活用した緊急搬送や遭難船の捜索、救援物資の輸送支援、広域医療活動の一環としてDMAT支援、ドクターヘリの離発着支援など災害対策も実施しております。

 平成30年綾瀬市出初式では綾瀬消防署と海上自衛隊厚木航空基地隊、米海軍日本管区司令部消防隊と合同演技を行うなど、地域との連携も図っております。

 
米海軍の消防車両 海上自衛隊の消防車両

平成30年も地域の絆を深め、なお一層、地域の安全・安心を図って行きましょう。



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