防 災
皆の合い言葉「地域は地域で守る」

災害を知り、災害に備える「まずは自助」
令和6年1月20日(日)
綾瀬市防災フェア

 令和6年1月20日(土)13時30分から、綾瀬市オーエンス文化会館大ホールで『令和5年度綾瀬市防災フェア』が開催されました。今年は「災害を知り、災害に備える」と題し、語り部の講演や防災関連の展示がありました。
 主催・綾瀬市自治会連絡協議会(共催・綾瀬市役所) 
 開催の言葉に続き小塩市長・太田自治会連絡協議会会長の挨拶があり、始まりました。


※写真・綾瀬市防災フェア案内抜粋

 『語り部の講演』
・自然災害の怖さ(東日本大震災の実体験)
 講師の防災士・山田修生(やまだ のぶを)氏の自己紹介の後に、東日本大震災で自ら被災された経験から、その時の実際の現状をお話しくださいました。東日本大震災発生時は、突然の大きな揺れと得体の知れない大きな音、何度も襲ってくる揺れで、講師自身も今どのように行動すればよいのかわからなくなるほどで、救急車やパトカーも右往左往する状況だったそうです。その後、飛び交うヘリコプター、津波警報が鳴り響くなかマンション住民の避難誘導を行ったとのこと。屋上タンクの破損による天井からの漏水、地下配管破損による水の地上噴出、切れた電線の垂れ下がりがあるなど大変な避難だったそうです。


・自助が原則
 山田氏のお話の中で強調されていたのが「自分がまず無事でいなければ、周りの人を助け、守ることはできない。」ということでした。地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して助け合うことを「共助」と言いますが、大きな災害が起きた状況の中で、ひとり一人を助け、守るためには、まず『自助』(自分自身の身の安全を守ること。その中には家族も含まれる)が原則だそうです。


・自助のための地震対策を
 自助をするための対策、備えについても教えていただきました。住宅の耐震化の他、家具等の転倒・飛散防止対策に加え、なるべく腰より高い家具は置かない。また、家庭によっては難しいとは思いますが、物が置かれていないとっさに逃げ込んで集まれる部屋が1部屋あると良いとのことでした。その他にも様々なお話があり、講演の最後には、「(災害対策や防災、災害訓練で)身に付けたものは必ず役立つ。」と力強くおっしゃっていました。この言葉から、災害対策に加え、日ごろからの備えや定期的に行う訓練の大切さを改めて感じました。令和6年能登半島地震を機に、非常持ち出し袋や生活必需品の備蓄など、見直しをされた方も多いのではないでしょうか。それに加え、「まずは自助」を意識したこれらの対策もぜひ見直してみてはいかがでしょうか。


『防災関連の展示・体験など』
 山田氏の講演の他、会場では避難所で使用するテントやマンホールトイレ、備蓄食料(家庭での備蓄例)の展示や、VR/ARによる地震・浸水の疑似体験のコーナーもありました。


 
 
 
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