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●みんなで「安心・安全な小園」を築きましょう● 小園自治会 |
平成27年度8月30日〔日〕綾瀬市総合防災訓練が行われました。朝8時30分に発災、避難所である早園小学校に集まりました。
小学校体育館の入り口には災害時用の電話機が設置してあったり、対策本部とつながる無線もあり、緊張感が高まります。今回、各区委員が班に分かれ「避難所運営ゲーム〈HUG〉」を行いました。
〈HUG〉とは避難所運営を皆で考えるために静岡県が開発したもので、避難者の年齢、性別、国籍やそれぞれが抱える事情が
書かれたカードを、避難者の体育館や教室、校庭に見立てた平面図に適切に配置できるか?
また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを疑似体験するゲームです。
自治会長は Hはやく・Uゆっくり・Gがんばろう≠ニ和ませてくれましたが、いざ始まると皆真剣です。
総務、食糧物資、ボランティア、衛生、救護、施設管理、被災者管理、情報広報などの班に編成して皆で意見を出し合います。
「風邪を引いている70代女性、ペットと共に過ごしたい」「 新生児を連れた30代の女性、家屋は倒壊。家族とは連絡とれない。母乳で育てている。」「4人家族。車の中で過ごしたい」「高速道路から避難してきた外国人観光客15名。観光バスごと停めさせてほしい。」
等、様々な事情を抱えた避難者が発災してから続々と避難所に来ます。
それぞれの事情を把握し、体育館のどの位置で過ごしたらよいか、または個別の部屋がよいか、車で過ごすには校庭のどこに避難させておくか、ペットはどう対応するか等を運営委員達が迅速に相談して決めていきます。
進行役が被災者カードを次々と読み上げて行くのに対し、初めは戸惑いもあった委員も集中していき、班の中で役割分担もできて被災者の要配慮者への配慮をしながらの生活スペースの確保や、学校見取り図に被災者情報の付箋を貼っていく動作が思いのままに意見を出し合う姿が見られました。
ただ、これが実際の現場ならば仮設トイレの設置や掃除などをどうするか等、もっと混乱するだろうという思いが拭えません。
HUG終了後の反省では、
◎災害時、今日訓練したてメンバーだとは限らないこと。
◎備蓄倉庫に何があるのか分からない。事前に情報を入れておきたい。又、実際に備蓄倉庫から出すなど動く訓練も必要と感じた。
◎初動の受付の人が知識不足だと混乱してしまう。マニュアルを読んだだけでは理解は困難。訓練しておかないと。
◎ペットは家族同様だと感じる。ゲージやテントの準備の必要性も感じた。
と、混乱した点や具体的に何が必要かを分析した意見がでていました。
その後は、災害時特設公衆電話の試験通信を実施し、無線を使用し対策本部へ訓練終了の報告をし終了しました。
備えあれば憂いなし。自治会では地域住民と行政と連携のとれた防災訓練が充実しつつあります。住民同士の交流も深め一層防災、減災への意識も高めていきましょう。
リポート 2015/08/31 飯塚、大和田