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●皆の行動で「安心できる、安全なまち」を築きましょう● 小園自治会 |
人との交わりが育てる社会観 |
11月27日(日)もうすぐ師走というこの時期なのにとても暖かく、陽射しすら眩しい日でした。小園自治会館では、恒例の児童館まつりがこの日行われました。
10時の開始時間を待てずに小さな子供たちが集まりはじめました。お話おじさんの昔懐かしい語り調で“人形劇 ぽぽ”が幕を開けると、子供たちの視線と興味が人形に注がれます。子供たちもどんどんと増えてきました。注意されなくても劇の間騒いだりふざけたりする子供はいません。人形を操るおじさんが面白い話をわかりやすい口調で抑揚をつけて話してきかせます。普段はお母さんの話をうるさいなと思っている子供たちなのに何故か話に引き込まれていきます。話の内容を自分の中でイメージ(連想)しているようです。与えられない映像をどんな絵にして変換しているのでしょうか。子供たちの想像の世界は無限ですから覗いてみたいと思いました。
劇が終わって、さあお昼ご飯です。外では、児童館・自治会の役員の方々が、大きななべにたくさんのカレーを作って待っていました。ふかしたサツマイモやたくさんのお菓子ももらい子供たちはご機嫌でした。途中から(お昼目当てに?)参加した高学年生も満足そうに友達と食べていました。まつりの匂いに敏感な子供たちはどこからともなく集まってきます。そこに遊びや食べ物があれば子供の関心は満たされていくようです。午後には、ジュニアリーダーのお兄さんやお姉さんたちが、手遊びやからだを使って鬼ごっこなどの古典的な手法で子供のこころを捉えていきました。どんなにTVゲームやアニメが面白くてもみんなで触れ合いながら遊ぶ楽しさは子供の原点なのだと痛感しました。小さい時ほど、いろんな人との交わりの中で吸収することが多いのではと思います。けんかも必要ですし、貸し借りのようなルールや順番を待つことなどを経験することは社会勉強のひとつでしょう。私たち親は、子供の相手を四六時中するのは面倒くさいからTV見て待っててね!とつい言ってしまいます。親の都合は子供のあきらめに繋がってしまうのかもしれません。
児童館に通う子供たちは意外に多いのです。さまざまな学年が集う中で、もまれてたくましく育っていければいいなと思います。児童館は、決して家庭に居場所を見出せない子供たちが集まる場所ではありません。少しでも長く遊んでいたいと考える子供たちが集まる子供井戸端会議所の趣があります。放課後どんなことをして楽しんでいるかそっと覗いて見てください。馬鹿じゃない!と大人ならまず思い浮かべることを真剣にしているはずですから。
年間を通して児童館の運営に携わっている方々、毎日ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
リポート 川居